(筆者よりお断り:本創作においては、ヤマト2202で重要な設定である時間断層と重力子スプレッドを、諸般の事情から「ないものとして」扱っています。そのため旧作2に寄せつつ2202の設定を取り入れたものとなっていますので、ご了承ください。いずれ筆者がどのような前提で自分のヤマト世界を構築しているかはご説明しますので、しばらくの猶予を頂きたく思います)


地球防衛艦隊の拡張と連合艦隊司令部問題

 2201年。地球の復興は順調に進み、同時に地球防衛艦隊も整備されその規模を拡大させていった。そして、A2型巡洋艦やA2型駆逐艦といった後のガトランティス戦役において主力となる艦艇の整備も進み、やや先送りにされていた主力戦艦となるA型戦艦も量産型であるA2型戦艦の建造が開始されたこの頃、防衛軍参謀本部と地球防衛艦隊司令長官である土方竜宙将を始めとした艦隊側の主だったスタッフとが、ある議論を交わしていた。
 それは、もし太陽系にガトランティスなど他星系の国家が侵略してきた場合、世界各国から集められた艦艇で編成される「連合艦隊」を、どこでどのように指揮するかという議論であった。

 防衛軍に所属する艦艇は、ガミラスとの共同作戦でガトランティス帝国との戦いに赴く艦隊以外は、通常は戦隊単位で各外周、内周艦隊に振り分けられるか、個艦あるいは小規模な艦隊、戦隊単位で各惑星ないし衛星基地に分散配置されて駐屯艦隊を編成するかのどちらかであった。この場合、ガトランティス戦に出撃する艦隊も含めて、それぞれの部隊の規模はさほど大きいものとはならないため、各艦隊の司令部はそれぞれの所属基地、あるいは一定の旗艦設備を有するA2型戦艦から麾下の艦艇を指揮すれば問題なかった。
 しかし、話が連合艦隊となるとそうはいかない。連合艦隊が編成されるとはすなわち、太陽系内に大規模な敵艦隊(この時点では、移動要塞などが襲来してくることは想定されていなかった)が侵入し、この時期は土星軌道に設定されていた絶対防衛圏において敵艦隊に決戦を挑むという状況が前提だったからである。それには太陽系内あるいはその周辺に点在する戦力すべてを結集することになっていたから、所属や国籍を問わず大量の艦艇(この議論の際、見積もられた連合艦隊の最大艦艇数はおよそ300~350隻程度とされている)を一括して指揮することが必要であった。

 もちろん、通常のA2型戦艦ではこのような大規模艦隊を指揮統率するのは不可能である(A2型戦艦に続いて建造されたA3型戦艦は旗艦設備が強化されたが、これでも無理と判定された)。そのため参謀本部はヤマトに大改装を施してこの任務に充当することを考慮したようだが、当時、ヤマトには同艦以外には不可能な別の任務をと土方長官が構想していたため彼が異議を唱え、また実際にヤマトを大改装しても300隻規模の艦隊を統率することは不可能と判断され、この案は破棄されている(ただし、大規模な旗艦設備の追加を除いたヤマトの改装は、土方長官ら艦隊側も賛成したため実施されている)。
 その後、改A2型戦艦(後の通称「パトロール戦艦」)の建造によってこの任を補うことも考えられたが、結局これでも連合艦隊旗艦には不足であると判明したため、最終的にこの議論において、参加者は三つの案を考え出した。

1 地球上の基地から指揮を行う
2 太陽系内の惑星ないし衛星、この場合は絶対防衛圏である土星の衛星タイタンに司令部施設を建設し、そこから指揮を行う
3 旗艦用大型戦艦(会議中にもそう呼ばれている)を新たに建造、最前線にあって全艦隊を統率する

 しかし、地球上の基地から指揮を行う場合、どうしても現場と司令部との意思疎通がうまくいかず、時に取り返しのつかない事態を招来しかねないという不安があった(当時、重要機密であったガミラスとのファースト・コンタクトの際の当時の国連と国連宇宙軍の失敗を、この会議のメンバーは当然把握していたはずである)。また、土星軌道に絶対防衛圏を設定しておきながら、そこから遠く離れた地球で全艦隊を指揮するというのは、どうしても艦隊乗員に「自分たちばかり安全な場所に居て」と不満を与えることは避けられないという艦隊側の意見もあり、この三案の中では比較的早期に否定されている。

 また第二案だが、これは土星の衛星タイタンに連合艦隊司令部となり得る設備を持った大規模な基地を建設することは決定されたものの、参謀本部と艦隊側の双方から「タイタンに配置した連合艦隊司令部」について以下の問題点が指摘された。

1 タイタンに基地を設けてそこから全艦隊を指揮する場合、基地が直接攻撃され万一司令部が全滅するなどの事態が生じれば、連合艦隊の指揮系統は瞬時に壊滅する。そしてガミラス戦役の戦訓を考慮すると、遊星爆弾や惑星間弾道弾に類似した戦略兵器によって基地が直接攻撃される可能性は決して低くない
2 仮に地下基地として敵の攻撃に耐え得る防御を施したとしても、遠距離通信用のアンテナなどの設備は地上に配置するしかない。これが破壊されれば、例え司令部が無事でもやはり指揮系統が麻痺することは避けられない
3 土星軌道は絶対防衛圏ではあるが、状況が許せば連合艦隊を以て更に地球より遠い地点で敵艦隊の迎撃を行う可能性があり、本来はそのほうが望ましい。その状況で連合艦隊司令部がタイタンから動けなければ、地球ほど遠くないとはいえ広大な太陽系外縁において即応性を欠く場合が考えられる

 ゆえに、タイタンの基地は「鎮守府として連合艦隊の集結場所、あるいは作戦会議室として用いる」ことしかできない。これを艦隊側、特に土方長官が強く主張したため、この「連合艦隊司令部問題」を議論していた会議は一つの結論に達した。

 「連合艦隊総旗艦となる得る能力を持った『旗艦用大型戦艦』を、1隻でよいから建造する」ということである。


政治に求められた建造計画

 300隻単位の艦隊を指揮する旗艦には何が必要か。それは戦場全体を把握し、かつ所属部隊や国籍が異なる艦や部隊を一括して統御できる指揮能力と、遠方の味方艦にも適切な指示を与えることができる強力な通信設備だった。そしてそのためには、そうした高度な情報処理が行える大規模な管制コンピュータの搭載が絶対に必要な条件だった。
 連合艦隊旗艦用の大型戦艦を設計せよ、と命じられた艦政本部は、まずその管制コンピュータがどれだけの規模になるか、担当する技術本部と何度もやり取りを繰り返した。そして必要とされる容量を持つコンピュータを搭載した状態で、かつ前線で全軍の旗艦として簡単にその能力を失わないだけの重厚な防御力と必要最低限の武装(艦隊側はこの大型戦艦に関し「防御力は最大限必要だが、武装は戦艦として戦列を担うに足る兵器を搭載すれば十分」と提案していた)を施した艦の規模を試算したところ、結果は「全長360m以上、重量12万トン程度」というものになった。
 この当時、地球最大の戦艦であったヤマトを超え、量産されていたA型戦艦を100m近く上回る大型艦という試算に、参謀本部も艦隊側も驚きを隠せなかった。しかし、どう考えてもこの大型戦艦は「建造する必要がある戦艦」であったからどうしようもなく、防衛軍首脳部は地球連邦政府に対して当時の担当者に言わせると「恐る恐る」この戦艦案を提示し予算請求を行った。

 だが、予想に反してこの予算請求は地球連邦議会をすぐ通過し、それどころか秘密裡にであったが「多少の予算オーバーは許容するので、ヤマトを上回る最大最強の戦艦を建造してほしい」と政府側から打診されたのである。

 これには、盟友関係にあったガミラスとの政治的な力関係が理由であった。いくらヤマトというガミラス軍を寄せ付けなかった強力な戦艦を有しているとはいえ、当時の地球防衛軍の戦力ではガトランティス帝国に対する共同作戦でもガミラスの力に依存することが多々あり、地球連邦政府はそれを苦々しく思っていた。このような状況が長く続けば、いずれガミラスに外交の主導権を奪われかねないからだ。
 ゆえに、彼らは「ガミラス軍が手に負えなかったヤマトをも上回る超大型戦艦を建造し、地球連邦政府の象徴としたい」という思惑を持っていた。そこに来て防衛軍から「旗艦用大型戦艦を建造するための予算請求」が来たのだから、この申し出は文字通り渡りに船であったのだ。

 この政府からの返答を受け、防衛軍首脳部は艦政本部に「現状、使用可能な最新鋭の兵器と技術を結集し、防衛軍最大最強の戦艦を建造せよ」と下命した。一方、この状況に艦隊側は「旗艦用大型戦艦は必要だが、そこまで特別な装備を施した戦艦を建造する必要は認められず、単に予算の無駄遣いである」と反対意見を述べているが、防衛軍首脳部の大半と艦政本部にすれば、自分たちで好きなように大戦艦を建造できる話を蹴とばすつもりは毛頭なかったため、艦隊側の意見は全く無視された。
 そして、艦政本部は改めて、自分たちの培ってきたあらゆる技術と兵器を用いて建造する旗艦用大型戦艦の設計を開始したのである。


困難を極めた設計

 「連合艦隊総旗艦」であると同時に「地球防衛軍最大、最強の戦艦」であることを求められた旗艦用大型戦艦だが、その設計は非常に難航することになった。ヤマトやA型戦艦という過去の建造例があるとはいえ、これら過去の戦艦から飛躍的に性能を向上させた艦を設計するのは、当時の地球の技術力では困難を極めたからである。
 船体構造については、概ねはヤマトとA型戦艦のそれをほぼ踏襲しているが、参考としてガミラス軍の超大型戦艦である「ゼルグード級一等航宙戦闘艦」の防御構造も取り入れているとされる。ただし、ゼルグード級から主に参考としたのは艦内の防御構造や隔壁の配置であったとされ、両者の外見から共通性を窺い知るのは難しい。
 ただ、実戦で示した堅牢さから「確かにゼルグード級を参考にしたのは間違いない」というのが現状の評価であり、後述する大出力波動機関の恩恵もあり、その波動防壁も極めて強力なものとなっている。

 兵装については、波動砲は後に譲るため主砲から話を始めるが、当時はヤマトの48cm砲、A型戦艦の41cm砲を上回る大口径砲が制式兵器として存在しなかった。そのため、艦隊側はそのどちらかを搭載すればよいと主張したが、政府から「既存戦艦を上回る大口径砲を搭載せよ」と横やりが入り、この前提で砲の選定が行われることになった。
 艦政本部が選んだのは、ヤマトの大改装時に主砲強化案として一度考慮され、砲塔の機構の問題から「換装は不可」と判定され棚上げされていた「試製一式51cm陽電子衝撃砲」だった。しかし、陽電子衝撃砲では砲塔内に陽電子集束器を搭載する必要があり砲塔がヤマトよりも大型化することが避けられなかったため、同砲の砲身にエネルギー集束器を巻き付け式に装備してこの問題を解決した。この砲は艦の設計中に行われた試験の後に「二式51cm集束圧縮型衝撃波砲」として制式採用、本艦には三連装砲塔が4基搭載されることになった。なお、2208年現在に至るまで、この砲は地球防衛軍の艦艇が搭載した最大口径の砲である。

 その他の兵装も新型兵器が多数装備され、新たに採用された速射魚雷発射管、A型戦艦に続いて搭載された対艦グレネード投射機、亜空間魚雷発射管、多連装ミサイル発射管が装備されている。他にも従来の短魚雷発射管と垂直軸(下方)ミサイル発射管も装備されており、ヤマトに迫る充実した雷装が施された戦艦となっている。一方で対空兵装はこの時期の防衛軍の艦艇らしくやや少な目で、速射能力を高めた新型対空パルスレーザー砲を40mm三連装と25mm三連装砲塔をそれぞれ2基ずつのほか、艦各部に埋め込み式25mmパルスレーザーを装備したのみだった。

 主機関の選定にも問題があった。当初はA型戦艦の1番艦「ドレッドノート(初代 後の「プロメテウス」)」が搭載した新型機関を実用レベルにまで改良して搭載することになっていたが、当時の地球が有するこの最強の機関を以てしても、船体が大型化することによって出力不足が明らかとなったからである。
 これは推進力の問題もさることながら、主砲へのエネルギー伝達量の不足、更に連合艦隊旗艦として最も重要な管制コンピュータを稼働させるエネルギーが足りないという大問題を内包していたから、艦政本部は当初はA型戦艦の機関を双発にして搭載することを考慮したが、これでは船体の幅が大きくなりすぎるため廃案となっている。
 結局、この問題は主機には新型機関を採用し、同時にA2型巡洋艦が装備していた機関を「主補機」(設計案の原文ママ)として搭載、波動炉心を3基装備する波動機関を新製することで決着を見た。このため機関の構成が複雑となりメンテナンスに必要な人員が増加するという別の問題が生じたため、この部分はAIを用いた自動化によって乗員の過剰な増加と負担を防ぐ対策が取られている(なお、やろうと思えば乗員によるフルメンテナンスも不可能ではなかったとされる)。
 補機については、A2型戦艦以降が搭載したケルビンインパルス機関をそのまま搭載したが、本艦は大型化と同時に波動機関停止時に備え、A型戦艦の倍となる4基を搭載。また、A型戦艦のそれより大型の懸吊式補助機関も2基装備された。

 そして、この主機関の波動炉心が3基となることには思わぬ副産物を伴った。それは、後方に大型炉心1基、その前方に中型炉心2基を搭載することになったため、装備予定の拡散波動砲を連装化することが可能になったのである。そのためA型戦艦では砲身内部に搭載されていた板状のスプリッター(エネルギー噴流分割整流板)が不要となり、より高い効率、かつ大出力波動機関による大エネルギー量によって、地球最強の戦艦に相応しい極めて強力な拡散波動砲を搭載することが可能となった。なお、A型戦艦とは同じ拡散波動砲でもやや異なるシステムであったため、兵器としての制式名称は「一式タキオン波動連装拡散砲」となっている。

 また、本艦の最大の目的である連合艦隊を統制するための管制コンピュータは、後に「タイタン基地の連合艦隊司令部にほぼ劣るところがない」と評されるほど強力なものが搭載された。このため連合艦隊総旗艦としては何ら問題なく使用でき、その優れた統制能力はガトランティス戦役の土星会戦において大いに発揮されている。

 だが、こうした兵装と機関の強化。そして旗艦としての能力を最大限高めた結果、船体は艦政本部の当初の試算より更に大型化し、結局、以下の要目で設計案が纏められた。


全長     389m
全幅     91.8m
船体重量   14,6000トン
乗員     200名(戦時最大定数。他に司令部要員25名)
主機     大型タキオン式次元波動機関 1基 中型タキオン式次元波動機関 2基
補機     大型ケルビンインパルス機関 4基
       懸吊式補助機関 2基
波動砲    一式タキオン波動連装拡散砲 1基2門
主砲     二式51cm三連装集束圧縮型衝撃波砲 4基12門
対空兵装   一式40mm三連装パルスレーザー砲 2基6門(艦橋構造物両舷)
       一式25mm連装パルスレーザー砲 2基4門(艦橋両側面)
       埋め込み式25mm単装パルスレーザー砲(艦各部)
ミサイル兵装 零式四連装対艦グレネード投射機 2基8門(艦中央よりやや前方)
       二式速射魚雷発射管 単装4基4門(艦首)
       一式亜空間魚雷発射管 連装4基8門(船体両舷)
       一式多連装ミサイル発射管 16門(船体両舷)
       九八式二型短魚雷発射管 16門(船体両舷)
       九九式二型垂直軸ミサイル発射管 単装10基10門(艦底部)
搭載機    一式一一型空間艦上戦闘機「コスモタイガーⅡ」15機
       (このうち3機は偵察機仕様の複座型)
       九八式汎用輸送機「コスモシーガル」3機
       救命艇3機、その他救命ボートなど


 いかに予算に糸目をつけなかったとはいえ、ヤマトを上回る全長、A型戦艦の2.5倍という船体重量はさすがに関係者の大半を驚かせたが、当時の地球連邦政府としては「大型戦艦であればあるほどよい」という考え方だったから、この案は防衛軍首脳部から連邦議会に通されて問題なく予算が可決され、地球防衛軍の極東管区にて建造が決定された。


艦名の由来

 当初、この艦は「旗艦用大型戦艦A」いう仮称艦名がつけられたが、主力戦艦であるA型戦艦と紛らわしいこと。また、その存在自体が国内や同盟国ガミラスへの宣伝効果を期待されていたこともあり、波動砲に関しては秘匿されたが「地球防衛軍が大型戦艦を建造している」と喧伝するため、比較的早期に艦名が決定、公表されることとなった。
 (なお、この処置にも艦隊側は反発しているが、やはり無視されている)

 最終的にはご存知の通り「アンドロメダ」(艦籍番号はFBB-01 Flagship=旗艦と戦艦のBBを合わせたもの)という艦名に決まったわけだが、これには「銀河系より最も遠い銀河の名称を使用したい」という意見があったこと、そして仮称艦名に「A」の文字が使われていたことから単に有名なアンドロメダ銀河の名が選ばれたという二つの説があるが、どちらか、あるいは両方であるかは筆者の調査では判然としなかったため、今後の調査に期待したいところである。
 いずれにせよ「アンドロメダ」という艦名は遠く宇宙に想いを馳せるにはちょうどよい名前であったからか、完成後の市民からは好意的に迎えられ、艦隊側は「やや誇大妄想的とも言える」という声もあったが大きなものではなく、自然とこの艦名を受け入れたと伝えられている。


官民の期待と軍からの酷評

 「アンドロメダ」の建造は先述の通り極東地区が担当したが、これは同地区がヤマトを建造したことで、A型戦艦を上回る大型戦艦の建造経験があったことが理由とされている。実際、これほどの大型艦でありながら工事は順調に進み、起工からおよそ1年8か月にあたる2202年9月には工事を終え、公試終了後の翌月に艦隊へと編入された。
 艦隊編入の直前、首都で行われた完成式典において、地球連邦大統領はこう述べている。

 「宇宙の平和。それをもたらし、それを守る力となるのは、我が地球とガミラスの同盟であります。その重責を担うシンボルとして、私は最新鋭戦艦『アンドロメダ』の完成をご報告するものであります」

 連合艦隊総旗艦を担う重責ある艦とはいえ、わざわざ大統領の演説まで行われたあたり、この「アンドロメダ」に対する官民の期待は、実際に同艦を運用する軍のそれを遥かに上回るほどであったと言えるだろう。

 だが、実は完成前の「アンドロメダ」に対する防衛軍、特に艦隊側からの事前の評価は決して高いものではなかった。連合艦隊司令長官たる土方宙将は沈黙を守っていたが、司令部の一部からは「政治の横やりで無駄に大きくなった木偶の坊」という批判の声すら出る有様で、その他の艦隊所属の士官たちからも「これなら同額の予算でA型戦艦を数隻建造したほうがましだった」とする意見が多かった。
 しかし、確かに否定的な意見の多い船出となった新鋭戦艦「アンドロメダ」だったが、その後の運用において徐々に弱点を克服し、その力量を示していくことになる。そして多くの読者がご存知であろう華々しい戦歴とその壮烈な最期に関しては、次の機会に譲りたいと思う。