ツイッターで何度か書いた覚えがありますので私のフォロワーさんはご存じかと思うのですが、個人的には「ヤマト2202」でヤマトが搭載していたショックカノン(収束圧縮型衝撃波砲に換装されたという話は聞いたことがないので、陽電子衝撃砲のままと仮定して書きます)は「砲の換装、あるいは大規模な改良が施されている」と考えています。そのため、自作小説においてもこの前提で設定を行っています。
では「何故そう思うのか?」という話になるのですが、この機会に「ヤマト2202」のショックカノンの射撃シーンを全部振り返って自分なりに考察してみることにしましょう。どうせ本作ではヤマトが主砲を撃つ機会はそれほど恵まれませんでしたからサンプル数が多すぎるということもありませんし…。
以下「2202」におけるヤマトの主砲(および副砲)の射撃シーンをまとめると、
・第一話 カラクルム級迎撃。主砲砲身に弾頭灰色、弾体水色、後部にブースター?らしきものをつけた砲弾を装填して射撃。砲弾の特徴および発射後の描写は2199の三式弾と一致しない
・第四話 戦闘衛星への射撃。通常のエネルギーによる砲撃だが2199のような「ねじれ」はない。これは「砲が改良されたから」という公式設定がある模様
・第六話 ガトランティス艦への三式弾射撃。描写は2199より変化を認めず
・第九話 破壊解放軍のゼルグート級への射撃。アンドロメダやD級戦艦の主砲に劣らない速射性能を示している。また、ドメラーズⅢとの純粋な比較は困難だが、ゼルグート級の正面も弱点を狙い撃てば無効化されることはない様子
・第十四話 地上型メガルーダ級への射撃。通常型メガルーダ級と地上型との違いが不明であり、また艦橋上部という装甲の弱い場所ではあるが、一斉射で撃沈していることから2199(星巡る箱舟時)より威力が向上した可能性あり
・第二十四話 都市帝国への突入時に射撃。速射性能に関しては九話とほぼ同等。エネルギージェネレーターが強化されたとの設定があるが、損傷が大きかったためか威力が強化されたような描写はなし
たったこれだけ…と少し驚いているのですが(本文の執筆にあたり全話一気見したので、もし見落としがあればご指摘頂けると幸いです)、本文にて検証しておきたいことは二つあります。
・速射性能(と威力?)の向上と収束圧縮型衝撃波砲との関係
アンドロメダやD級戦艦に装備された収束圧縮型衝撃波砲は、一話あるいは五話などの描写から、2199のヤマトの主砲より圧倒的に速射性能が高いことは明白です。これはビームジェネレーターの強化(艦内、砲塔に装備されたものか?)と砲身途中に設けられた陽電子収束機によって達成されたものと公式に設定されており(出典:第二章パンフレット)、同時に威力も強化されたとされます。
また、アンドロメダやD級戦艦の主砲塔が、ヤマトより小口径の砲を搭載したとはいえ非常にコンパクトになっていることも、この公式設定の裏付けとしては十分でしょう。
2202において、ヤマトの改装開始はアンドロメダなどの新型艦の計画と同時と考えられる(ヤマトの改装自体も波動砲艦隊整備の一環であるため)ので、新型砲の技術がヤマトの陽電子衝撃砲にフィードバックされたとしても不思議はありません。当然、イスカンダルへの航海における戦闘での損耗、新システム装備のため砲身、機材の交換あるいは改造も必要でしょうから、私としては2199と2202のヤマトの主砲は見た目はともかく、内部は「制式名称が変更される程度には」新しいものになっていると想定しています。第九話で最初に見せた速射性能は、その換装あるいは改造の結果だと結論付けておきます。なお、威力に関しては第九話および第十四話を見る限り、2199に比して一定の強化が行われたと推測できますが、決定的な証拠を本編から見出すことはできませんでした。アンドロメダの40.6cm砲がヤマトの主砲威力を上回る、という設定があるので、この辺りは筆者の私見ですが「D級戦艦の30.5cm砲以上、アンドロメダの主砲以下」程度の威力ではないかと想像する次第です。
・第一話で発射した「三式弾と違う実弾」は何なのか?
単に筆者が公式資料の類を持ち合わせていないから知らないだけ、という可能性が大いにありますが、第一話でカラクルム級に発射した砲弾が何であるかは、その後の使用例がないこともあって本編からは判断することができません。「波動カートリッジ弾(相当の砲弾)の試作品」という噂を聞いたことがあったような気もしますが、確証がありませんので一応書いておくに留めます。公式設定などご存じの方、差しさわりがなければぜひご教授頂ければ幸いです。
本編から判別しようがない以上、二次創作的に考えるしかありません。第一話の描写から筆者が気づいたことと想像したことをまとめると、
・カラクルム級の強固な正面装甲を貫通したことから、徹甲弾であると思われる
・威力の大きさから、波動カートリッジ弾の試作砲弾とされても説得力はある
・陽電子エネルギーの青い粒子に覆われているが、これは旧作Ⅲ、完結編の波動カートリッジ弾の描写と一致する
・その後使用されなかったのは、まだ技術的な問題があったからか、純粋に砲弾の生産数が不足していてヤマトが発射した3発しかなかったかのどちらかではないか
・砲身尾部に搭載されたブースター?は射程延伸用か、軌道修正用か、あるいはその両方ではないか(軌道修正用と想像したのは旧作完結編において、ヤマトが波動カートリッジ弾の曲射を行っていることから)
この推論を二次創作的にも結論を出すには、この後に控えている「2205」で波動カートリッジ弾が登場するかしないか、するとしてどんな形でお目見えするかにかかっていると思います。今、筆者として言えそうなのは「恐らく新型徹甲弾の射撃によってカラクルム級を撃破したのだろう」程度です。すぐに結論を出さないと困ることでもありませんので、新作を待つことにしたく思います。
以上、つらつらまとめましたが、ショックカノンが大好きな筆者としては「2202」で出番が少なかったことを悲しく思っていたので、改めてこのような考察をしてみた次第です。「何を誰でも想像しそうなことを…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、筆者の想像力で現在言えることはこの程度ですので、ご了承いただければありがたく思います。
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