地球防衛軍艦艇史とヤマト外伝戦記(宇宙戦艦ヤマト二次創作)

アニメ「宇宙戦艦ヤマト」(旧作、リメイクは問いません)に登場する艦艇および艦隊戦に関する二次創作を行うために作成したブログです。色々と書き込んでおりますが、楽しんで頂ければ幸いに思います。

カテゴリ: 考察、小ネタ

(筆者より:こちらは現状、オリジナル全シリーズ(復活編除く)とPSゲーム版シリーズ、リメイク版3199の1章までを参考にし、そこに筆者の独自設定の世界観を混ぜた「書きかけ」の文章です。これ自体が作品というよりお話の種になればよいと考えて制作したものですので、色々と抜けているところがあるかもしれません。何かありましたらコメントなどご意見いただければ幸いです)


ガトランティス戦役終結後の軍備計画

 2203年、ガトランティス戦役が終結したのを受けた地球防衛軍は『地球の規模に見合った軍備の最適化』という、いささか控えめな方針の下で新たな軍備計画を開始することになる。これは未だガトランティス帝国軍の残存部隊が太陽系外周に跳梁しているとはいえ、その本軍および本拠地たる都市帝国を壊滅させたことによって多少なりとも戦時体制の緩和が可能になったことが影響しているが、同時に『波動砲艦隊』と呼ばれた大型艦偏重の急速かつ大規模な軍備が地球連邦に多大な影響を与えた反省から、一時的に軍主導で軍備、特に艦艇の建造に一定の節度を設けることで市民および政府の支持を取り付けるという側面もあったと思われる。そのためこの頃の軍備を『軍主導による軍縮の時代』と評する識者も存在している。
 (ただ、戦役によって大量に失われた人的資源の確保については防衛軍内でも特に優先的に予算が回されており、こちらに関しては軍の規模拡大を言われていた時期であることを留意する必要はある)

 そうした事情から、防衛軍はガトランティス戦役で損失した艦艇の補充に関しては既存の艦そのまま、あるいはさほど大規模ではない改設計を施した艦艇を、それもガトランティス残存軍に対応可能な最低限の建造数で軍備を整えることとなった。これにはまず第一に「艦を多数建造しても、それに配備すべき乗員が存在しない」という苦しい事情があったが、当然のこと予算や資材などの不足も勘案すべきであることは言うまでもない。つまるところ、2204年中頃まで続いたガトランティス残存軍との交戦時期においては、防衛軍は「何もかも不足している」状況での軍備を迫られていたということになると言えるだろう。

 その後、太陽系内における戦時下が終結を見た2204年後半から2205年初頭にかけて、地球防衛軍は改めて『地球の規模に見合った軍備の最適化』という方針はそのままに、新たな軍備計画の検討を開始する。
 このときの『新たな軍備計画』は、それまでの戦役で得られた戦訓の多くを取り込んだ新たな艦艇増産計画が中心となっており、その中で当然、既存艦艇の大幅な改設計はもちろんのこと、艦隊側の一部から代替を検討すべきという主張があった中小型艦艇(これらはガトランティス帝国軍との交戦において「敵艦に比して艦型が小型なため戦闘力が不足している」と指摘されていた)を中心に新たに設計された新型艦を増備するなどの抜本的な改正が行われる予定だったことが、当時の資料を読み解くとある程度伺うことができる。

 だが、2205年になってこの防衛軍の軍備計画を一変させる事態が勃発する。それは同盟国であるガミラス帝国によるガルマン星の占領とそれに伴うボラー連邦との戦争状態への突入、そして同時期に勃発した、デザリアム帝国による『イスカンダル事変』である。


新たな仮想敵に対応する軍備の再検討

 2205年に生じたこれら事象の結果、同時に2つの星間国家(ガミラスからの情報がある程度期待できたボラー連邦に対して、デザリアム帝国のほうはまだ不明瞭な点のほうが多かったが)を仮想敵として抱えることになった地球連邦および防衛軍の衝撃は決して小さくなかったと推測できるが、当然、この状況に対応する必要が生じたのは言うまでもない。そのため防衛軍内で検討中であった再軍備計画はいったん廃案となり、改めて2206年度から『二国標準』と俗に呼ばれることとなる、想定されたボラー連邦およびデザリアム帝国の侵攻に対応する軍備計画の立案が開始された。

 この俗称『二国標準』計画における、特に新鋭艦によって編成されることが予定されていた艦隊の大まかな骨子は以下の通りである。

 ・実際問題として、現在(2206年時)の地球に星間国家二ヵ国と互角の軍備を整える国力はない
 ・上記の前提から、可能な限り既存技術の改良によって保有する兵器を強化、特に波動砲の威力増大により敵大規模艦隊ないし大型移動要塞を確実に掃討することが可能な艦隊を整備する
 ・戦艦部隊を掩護すべき巡洋艦、駆逐艦については、最大限の大型化を視野に入れ他国同種艦に優る戦闘力を付与する
 ・これら新型艦艇によって編成された艦隊には、可能な限り太陽系より外縁、可能であればカイパーベルトより外の宙域で敵艦隊を迎撃、撃滅を可能とする外洋(参考資料の原文ママ)航行能力を与える
 ・現有艦艇の同型艦ないし改良型は順次建造を続行するが、可能な限り早期に新型艦艇の建造へと移行する。なお新艦隊整備の完了後に既存艦艇は二線級戦力とし、主に太陽系内の防衛任務に充当する
 ・将来的には、ガトランティス戦役時における連合艦隊(総数200隻程度)規模の新艦艇配備を目標とする

 結果論からすればいかにも無理のある計画と言うしかないのだが、当時の防衛軍、ひいては地球連邦政府にとってボラー連邦と戦争状態に突入すること、あるいはデザリアム帝国がイスカンダル事変の報復として侵攻してくるのは最大限警戒するべきであり、最悪、これら両国が同時に侵略行動を開始する可能性も想定しなければならなかった以上、このような軍備計画が真剣に議論されたのも無理からぬことと筆者も考える次第である。
 ともあれ、後にB型戦艦、B型巡洋艦、C型駆逐艦(※筆者注:いずれもオリジナル完結編に登場する艦艇のこと)となる、ディンギル戦役前に配備が開始された艦艇の原案については、この軍備計画に基づいて艦政本部で早期に検討が開始された。だが、これら新艦艇の設計案が完成する前に、再びその計画を狂わせる事態が勃発することになるのである。


デザリアム戦役による粛軍と派閥抗争

 2207年、グランドリバースシステムを利用したデザリアム帝国軍の奇襲に対し、防衛軍は相応に対応策を用意していたものの、内通者の存在もあって地球そのものが占拠されるという非常事態に発展した。更にこのデザリアム戦役の勃発に加え、様々な要因からボラー連邦とも戦争状態に突入することとなってしまった地球連邦および防衛軍は、ガトランティス戦役と同等レベルの人類存亡の危機に立たされることとなってしまう。
 結果として、地球はこの戦役を乗り越えることに成功し、ボラー連邦との慢性的な戦争状態という問題は残ったものの、人類滅亡の危機からは何とか逃れることができた。しかし人類の内部、特に防衛軍首脳部や軍に関わる軍需企業の中からデザリアム帝国への内通者を出したことにより、防衛軍は軍備計画以前にその組織の大幅な改変を迫られることとなった。

 そのため、後に「2208年の大粛軍」と呼ばれる綱紀粛正が防衛軍内で行われた。この粛軍の影響は多岐に渡り、結果として防衛軍は多くの軍人、軍属を退役させざるを得なくなり、軍需企業もかなりの数が(国防兵力維持のため、ある程度の年限は設けられたものの)軍の発注から締め出されるという異常事態に立ち至ることとなる。
 もちろん、デザリアム戦役前には開始の段階に至っていた『二国標準軍備』はこれによって実行がほぼ不可能となったのだが、戦役の被害を勘案、また軍内部で大きな粛正が行われた結果として再度軍備計画の大幅な路線変更を行うこともまた難しくなっており、やむを得ず防衛軍首脳部は艦政本部に新艦艇の設計のみならず、艦艇数の調整や実際の建造に必要な権限を追放された軍需産業から移管する方策を採ることとなった。

 この措置は当時どうしても避けられないものだったと筆者も認識しているが、これによって今まで様々な部署が分担して行っていた艦艇の建造に関する権限が文字通り艦政本部によってほぼ完全に集約されたため、その『強化された艦政本部の権限を利用して』どのような軍備を行うかについて防衛軍内部で派閥抗争が勃発してしまう。
 ここで言う『派閥抗争』とは主に兵科ごとに分かれた士官たち、それも各兵科の強硬派と言うべき者らが、極論すれば『自説の優位性について空理空論を並べ立て、不毛な議論を繰り返す』といったものであった。何人か調停を試みる将官も存在したが、地球防衛軍の創設以来、全軍の調停役として機能していた藤堂平九郎防衛軍統括司令長官が、身内からデザリアムとの内通者を出していたために当時その権限を十全に用いるのが困難になっていたことがあり、各派閥を融和させる努力はほぼ無に帰してしまった。

 それでも、派閥抗争の主役となった各兵科の強硬派の士官たちがあまりに近視眼的なものであったことを危惧する士官も多く存在しており、特にこの時期に艦政本部長を務めて各派閥の調停に尽力した高石範義宙将や、自身の属する宙雷閥のみならず、かつて教官時代に培った人脈を生かして若い士官たちに自制を促した堀田真司宙将補、歴戦の士官として全軍の抑え役となり時に厳格な態度を示した山南修宙将らの努力が目立った。そして藤堂長官もまた防衛軍内部に対する調停工作、あるいは一部強硬派士官の予備役編入など硬軟織り交ぜた対応で派閥抗争に対処する姿勢を見せたことで、2209年度初頭には一応ではあったものの、防衛軍内部におけるこうした派閥抗争は沈静化することとなった。

 この事態収拾は後の地球防衛軍における『再びの一致団結』への布石として重要な要素を占めるのだが、当面は新型艦による軍備の遅延、あるいは実施された軍備の歪さといった悪影響のほうが目立つことになる。ともあれ2208年の大粛軍を経て実施段階に入った地球防衛軍の新艦隊整備は、2209年度中頃には規模こそ『二国標準』の予定よりはかなり小規模であったものの、ある程度軌道に乗って新鋭艦が続々と艦隊に配備されるようになったのである。


『新艦隊の戦力発揮に不安あり』

 だが新型艦艇の設計が急速に具体化していく中で、当初の『二国標準計画』で謳われた「新型波動砲の威力によって敵艦隊を殲滅する」という前提で整備された新艦隊に疑問を持つ士官が現れるようになる。

 その代表は先述した堀田宙将補で、彼は戦艦戦力については「ほぼ問題ない」という立場だったものの、設計の段階で『不足する波動砲艦戦力を補うべく建造する』とされたB型巡洋艦については「D級戦艦に総合的な能力、特に防御で劣るB型巡洋艦に戦艦級の代替は困難ではないか?」と、B型巡洋艦の設計中に指摘している。だが、この頃は防衛軍内部の派閥抗争がまだ続いている状態だったため、堀田の意見は砲術科士官の強硬派によって封殺されてしまう。
 また、堀田はやはり設計中のC型駆逐艦に関して「駆逐艦によって護衛すべき艦艇を多数抱えた艦隊内で、駆逐艦の重要な役割である機動副砲として用いるには相応の数量を揃える必要がある。それを鑑みるとC型駆逐艦は艦型が大きく量産性に不安があり、十全な数量を確保することが可能か疑問がある」との指摘も行ったが、こちらも「外洋航行能力を確保するために必要である」として容れられることはなかった。

 そして、続々と竣工した新型艦が艦隊に配備され始めていた当時、堀田は内惑星警備艦隊司令長官の職にあった。この艦隊は二線級とされたガトランティス戦役前後に建造された中小型艦を中心に編成されていたが、新艦艇に一抹の不安を覚えた堀田は、自身が率いる艦隊と新艦艇で編成された小部隊との『訓練』を行い、その中で自説の正否を確かめることにしたのである。
 新たに創設された地球防衛艦隊(連合艦隊ではない)の首脳部としても、新鋭艦のお披露目にはちょうどいいという判断があったのだろう。早速、互いに戦艦2、巡洋艦4、駆逐艦8の編成で金星宙域において戦闘訓練が行われた。

 しかし、最終的な勝敗判定こそ新艦艇部隊の勝利に終わったこの演習は、実は新鋭艦たちにとっては想定外の苦戦の連続だった。内惑星艦隊を率いる堀田がガミラス大戦以来の熟練した宙雷士官だったことを割り引いても、小型軽快なB型駆逐艦(※筆者注:オリジナルさらば、2駆逐艦)部隊にしばしば戦線の突破を許して隊列の維持が困難になり、その隙に旧式となっていたD級戦艦や巡洋艦戦隊の砲撃に晒されるという失態を演じてしまったのである。
 この演習で特に問題とされたのは、艦隊全体の防空に当たるC型駆逐艦の搭載砲過小によって生じた敵への対応能力の不足と、艦隊戦力全体を下支えするべき巡洋艦がこの時はすべて『戦艦』に類似した運動をすることで「防御力に劣る戦艦として動いてしまっている」という点だった。これを受けて、堀田は改めて防衛軍首脳部に意見具申をしている。

 「現状の新鋭艦による艦隊は、戦艦、巡洋艦の大型化による被弾面積の増加、護衛の駆逐艦の砲門数不足といった問題から、特に敵軽快部隊に接近戦を挑まれた場合においてその十全たる戦力発揮に不安がある。対処法としては機動副砲の役目を果たすべき駆逐艦の砲を現在の大口径砲から中口径砲に換装し、それとは別に外洋航行能力を維持しつつ小型化した高速高機動な駆逐艦を可能な限り揃えることが最善と考えられる」

 この意見は防衛軍首脳部でかなり真剣に検討されたようだが、当時の資料によるとC型駆逐艦の主砲を中口径砲へと換装する再設計を行う以外は今回も容れられることはなかった。これは度重なる戦役を経てその都度復興してきた地球にとって、想定外のものも含めて様々な状況に対応できるような艦隊を整備するのは、予算や資材の確保、粛軍の影響で規模が縮小された設計部門の多忙さなどから重荷となっていたのが大きな要因と考えられる。
 (なお堀田は「新造が難しければ既存小型艦艇の有効活用を考慮しては」とも進言しているが、こちらは乗員の不足を理由に却下されている)

 結局、敵軽快部隊への新艦隊の対処としては、C型駆逐艦が形成する速射砲による弾幕と、当時ようやく再建の目途がついた航空隊が共同して担当することとなった。こうして「拡大波動砲の威力を以て侵攻してくる敵戦力の大半を撃破、しかる後に通常兵器で残敵を掃討する」戦術を基本とした『新・波動砲艦隊』と一部で呼ばれることになる新鋭艦隊を一定数整備したところで、地球は2210年のディンギル戦役を迎えることになるのである。

 『とある~2202』をご愛読下さっている皆様にはお判りかと思いますが、主人公である堀田真司さんはヤマト計画に参加する予定があってその乗員たちとも士官学校教官、あるいは部下として繋がりが強いという面はありますが、逆に言えばそれだけの話であって、彼らの意を汲んで波動砲艦隊否定に回る理由は、厳密に言えば『存在しません』。出世に興味のない人ですが、わざわざ防衛軍の主流派に背を向けてその反感を買う理由が、例えば土方提督のように明確なものがないのです。

 作者がこうした政治的な問題を作品の主題に置いていないため、書ききれなかった(当然、物書きとしての技量不足という面も多々ありますが…)部分が多かったので、時にツイッターのTLで話題になる『波動砲艦隊』と自作主人公の関係をもう少し細かくお話しておこうと思い、この記事を書くことにしました。しかし、自分で自分の作ったキャラを考察じみた扱いするってどうなの……と正直なところ笑いたくなってしまうような話ではあるのですが。

 そんなこと言っている場合ではないだろうというのはさておき、とにかく始めましょう。なお本記事はとりあえず『とある~2202』時点でのお話ですので、この先シリーズが続けば変更される部分が生じる可能性があり、また当然ながら本編とは全く無関係なお話ですので、適当に読み流していただければ幸いに思います。

・『波動砲艦隊否定』と『波動砲の全否定』の違い

 堀田さんを語るとき、恐らくこれが一番重要なことだろうと思います。

 第六話で拡散波動砲を撃つのをためらう堀田さんが描写されていますが、これはあくまで「彼の個人的な心情」の問題であって、実際にそのためらいは短い間に終わってすぐ波動砲発射に頭を切り替えています。これは彼が『波動砲という兵器を全否定はしていない』証拠となり得ると思います。味方を救うことと、自分の心情のどちらかを優先するとなれば、この主人公さんの思考は割と明快になろうかとも筆者としては思っています。
 また第一話で高石宙将補と会話の中で「波動砲なしで地球を守れるか?」と問われた際、堀田さんは返事が出来ませんでした。限られた艦隊戦力で地球を守るためには、波動砲という絶大な火力を持つ兵器が必要であるということは、宙雷とはいえ仮にも戦術科の教頭を務める彼に理解できていないはずはないのです。なので、作者としても一度も『堀田さんは波動砲という兵器を全否定している』という描写は一度もしていないと認識して書いているつもりです(そう見えていなかったら作者の凡ミスなので、修正が必要ということになるのですが……)


・ではなぜ『波動砲艦隊反対派』でいるのか

 これには、いくつかの理由が考えられます。

 1.一つの兵器に対する依存=偏った軍備への危険を理解している
 2.戦術研究の専門家でもあるため、波動砲が抱える多大な制約(発射時のタイムロスなど)を無視できない
 3.地球の恩人と一度交わした『約束』を『諸般の事情から棚上げするしかない』とするならやむを得ないが『あからさまに反故にする気でいる』政府上層部が信用できない
 4.何より『波動砲の威力の凄まじさ』に、人類がいずれこれに魅了されてしまい侵略に回るかもしれない、という懸念が捨てきれない

 筆者としては、裏の面も含めて設定したのはこのあたりといったところです。3と4については後に触れることにして、まず1と2について話をすることにしましょう。

 堀田さんについて筆者は『足を止めて撃ち合うという発想がない』という記述をしました。これは自身が宙雷の専門家であることが最大の理由ですが(当時の地球には、まだ長距離統制雷撃戦を行えるだけの素地がないものと本編から筆者は認識しています)、常に数的劣勢を強いられるであろうと多くの士官が覚悟しているはずの(その覚悟がないとしたら、ガミラス大戦の戦訓が全く無視されているということになってしまう)地球防衛軍の艦隊士官として、ただ漫然と敵と撃ち合えば数で負けることはもはや常識になっていると思われるからです。
 また、波動機関という新たな動力源を得た地球防衛軍の士官として、これによって得た機動力を有効利用しない理由は見当たりません。それまで自殺同然だった突撃戦法も洗練すれば、旧来より機動力の向上した地球防衛艦隊なら生き残る道を見いだせる。堀田さんがガミラスの戦法に傾倒して研究を重ねている描写があるのは、これに由来します。一番身近なかつての敵手に学ぶという意味では、少なくとも不健全ではないだろうと筆者は考える次第です。

 こうした『機動戦主体の戦法』を志向する堀田さんからすれば、波動砲に『頼り切った』戦いは全く相容れないものになってしまうのは仕方ありません。大幅な技術革新がない限り(原作完結編の拡大波動砲のような、動きながら速射できる波動砲が存在するなど)、波動砲戦は必ず足を止めて行う必要がある。敵が波動砲または類似した兵器を知らないというなら別ですが、2202年当時戦っている相手はガトランティス帝国であり、火焔直撃砲という近似とも言える兵器を有しているのですから、最初の一度はともかく、一度波動砲戦をやってしまってはその後は何かしら対処され通用しない場面が出てくるかもしれない、という危惧を抱くのも当然でしょう。

 ここに『波動砲戦の研究自体はしている』という、士官学校の教官をやっている身としては当然な要素を加えると、堀田さんとしては波動砲については『撃てるときに機を見て撃つ』という発想が根底にあると思われるので、むやみに統制波動砲戦『だけ』ですべてを解決しようとする『波動砲艦隊』に賛成できる要素は基本として存在しない、逆に波動砲を搭載する戦艦は一定数必要なことは認めている、という思考に繋がるのは自然だと筆者は愚考します。

 ちなみに堀田さんは巡洋艦や駆逐艦への波動砲搭載には猛反対しているのですが、これには、

 ・最優先すべき機動力の低下を招く
 ・乗員が波動砲に依存してしまい、巡洋艦や駆逐艦がやるべき機動戦のノウハウが失われる
 ・防御力が不足する巡洋艦以下の波動砲は、チャージ前に沈められるなどして有効活用が困難

 といった考え方がある、という設定をしています。


・政治家たちへの不信感

 上記の3と4に関わることと、相当に重要な裏設定が含まれているような気がしますが、第二話で土方さんを説得するときに明言していますので、書いてしまいましょう。結論から書くと、堀田さんは2202年時点の連邦政府および防衛軍の首脳部に対して、藤堂長官ら一部の例外を除いて、基本的に『信用していない』のです。

 これは、彼が『ガミラス大戦が何故勃発したか』について、2199年より以前から既に『公式発表を疑っていた』からです。ただ、本編で『地球側から仕掛けた』というのが明らかにされていますが、これは軍機でありヤマトに乗っていなかった堀田さんはその事実を知りません。ですが、彼は自分なりの推察によって「この戦争は地球から仕掛けたものではないか?」と疑っている、あるいはほぼ確信しているのです。

 理由は以下の3つです

 ・開戦前に沖田提督が解任された経緯への不信感。その後、彼の部下になったことでむやみに厭戦的な態度を取る人間でないと確信できたので、解任された理由が「攻撃に反対したから」としか思えなかった。
 ・ガミラスが最初から戦争を仕掛けるつもりで来たのなら、ファーストコンタクト時にやってきた艦隊の規模が小さすぎると見た
 ・戦争が始まった後に、ガミラスは冥王星に基地を建設した。最初から侵略を意図しているのなら、事前に基地の整備など準備しているはずで、わざわざ戦争状態になってから冥王星に基地を建設するのは不自然に思えた

 また本編を見る限り、ガミラスとのファーストコンタクト時に地球側が交渉などやるべきことをした上で攻撃を決断したか、筆者としては相当に疑問があります(でなければ、沖田提督が解任されるまで反対するほうが不自然になる)。これは勝手な設定に近い推測ですが、この時期の地球の国連あるいは宇宙軍は、火星との戦争に苦戦しながらも勝利したことで慢心し、相手のことを理解していないにも関わらず攻撃命令を出したのではないか? と疑っています。そうであれば、沖田提督を解任してまで攻撃せよ、と命令するのもわかるような気がします(奇襲効果を狙ったと弁護したい面もありますが、あまりに相手のことを理解せず攻撃して実際に惨敗してしまった以上、どのみち失策によって人類を絶滅寸前に追い込んだ大戦を招いたことに変わりはありません)。

 この『慢心説』が事実かは本編からは窺えませんが、もし事実だったら、といいますか筆者の創作ではこの『慢心説』に基づいて創作を行っているので、ガミラス大戦当時は士官学校の最上級生だった堀田さんは微妙にそれを感じ取っていたと想定しています。
 そして、堀田さんはガミラス大戦で婚約者を亡くしています。上官、同僚、部下、士官学校の教え子まで含めれば、失った近しい人間の数は相当なものになるはずです。堀田さんは「ガミラスを不思議に憎めないでいる」という面がありますが、それはこの『自陣営の上層部への不信感』に起因します。

 ただ、この推測を公言してしまえば軍どころか連邦政府内部に爆弾を投げ込むようなものなので、彼自身の精一杯の自制心で口にはしていません。2202で和解した地球とガミラスのファーストコンタクトがどういう扱いになったかは不明ですが、この疑惑が常について回ることは避けられそうもなく、かつ表に出すような暴発もできない理性が働く以上、結局のところ彼の『大切な人を失ったことへの恨み』は当時の政府上層部に向くしかありません。これは感情の問題なので、表に出さないのが精一杯でしょう。

 こんな経緯が想定され、そして恩人との約束を簡単に『反故にしようとする』政府や防衛軍首脳部を信用して受け入れろと言うのは、軍人であるという立場を考えても難しいとしか言えません。軽々しく不信感を口に出さず、命令や任務に忠実でいるだけよしとしてほしい、というのが筆者としての思いです。
 なお、堀田さんは2202あたりでは芹沢さんを毛嫌いして能力すら疑っていますが、これは『沖田提督を解任した直接の人物だから』というのが理由です。ただ2202最終話で真田さんに語ったような「君たちがうらやましい」という言葉なりを聞けば、彼とは少なくとも表向きだけでも和解できる可能性があると筆者は思っています。2202最終話のような展開になれば、堀田さんは芹沢さんに向けていた自分の評価が「偏見だった、あの人もやるべきことをやっているだけだった」と反省するくらいの度量は持っているでしょうから。

・まとめ

 堀田さんが『波動砲自体は否定しないが、波動砲艦隊は反対だ』という、ある意味で中途半端とも言える立場に収まった理由をまとめると、

 1.軍人として、特定兵器に対する依存への危惧がある
 2.自国の政治家、自分が所属する組織の上層部に対する信頼感が薄い
 3.恩師や教え子の多くに反対派がいて、彼らの主張も一定レベルで理解できる

 といったところだろうと思います。ただ『土方さんやヤマト乗員が反対したから自分も反対した』という要素は正直、あまり考慮しなくてよい『ついで』くらいのものと思います。彼らは堀田さんにとって大切な人たちではありますが、その人間関係を理由に『使うべき兵器を使うべきときに使わない』という選択肢は堀田さんにはありませんでした。

 ただ、これは若干のネタバレを含みますが、芹沢さんとは和解できる可能性が高いものの、それ以外の波動砲派閥(アンドロメダ級の進宙式で芹沢さんの後ろに並んでいた連中)と分かり合える余地が今のところ見当たらないため、今後、昇進を重ねれば重ねるほど、堀田さんの道は割と茨だらけのように思えます。ただ、そこをどう乗り越えるかを描くのが筆者の腕の問われるところなので、精々頑張って描写していければと思います。まずは2202を完結させるのが先決ではあるのですが……

 ツイッターで何度か書いた覚えがありますので私のフォロワーさんはご存じかと思うのですが、個人的には「ヤマト2202」でヤマトが搭載していたショックカノン(収束圧縮型衝撃波砲に換装されたという話は聞いたことがないので、陽電子衝撃砲のままと仮定して書きます)は「砲の換装、あるいは大規模な改良が施されている」と考えています。そのため、自作小説においてもこの前提で設定を行っています。
 では「何故そう思うのか?」という話になるのですが、この機会に「ヤマト2202」のショックカノンの射撃シーンを全部振り返って自分なりに考察してみることにしましょう。どうせ本作ではヤマトが主砲を撃つ機会はそれほど恵まれませんでしたからサンプル数が多すぎるということもありませんし…。

 以下「2202」におけるヤマトの主砲(および副砲)の射撃シーンをまとめると、

 ・第一話 カラクルム級迎撃。主砲砲身に弾頭灰色、弾体水色、後部にブースター?らしきものをつけた砲弾を装填して射撃。砲弾の特徴および発射後の描写は2199の三式弾と一致しない
 ・第四話 戦闘衛星への射撃。通常のエネルギーによる砲撃だが2199のような「ねじれ」はない。これは「砲が改良されたから」という公式設定がある模様
 ・第六話 ガトランティス艦への三式弾射撃。描写は2199より変化を認めず
 ・第九話 破壊解放軍のゼルグート級への射撃。アンドロメダやD級戦艦の主砲に劣らない速射性能を示している。また、ドメラーズⅢとの純粋な比較は困難だが、ゼルグート級の正面も弱点を狙い撃てば無効化されることはない様子
 ・第十四話 地上型メガルーダ級への射撃。通常型メガルーダ級と地上型との違いが不明であり、また艦橋上部という装甲の弱い場所ではあるが、一斉射で撃沈していることから2199(星巡る箱舟時)より威力が向上した可能性あり
 ・第二十四話 都市帝国への突入時に射撃。速射性能に関しては九話とほぼ同等。エネルギージェネレーターが強化されたとの設定があるが、損傷が大きかったためか威力が強化されたような描写はなし

 たったこれだけ…と少し驚いているのですが(本文の執筆にあたり全話一気見したので、もし見落としがあればご指摘頂けると幸いです)、本文にて検証しておきたいことは二つあります。

・速射性能(と威力?)の向上と収束圧縮型衝撃波砲との関係

 アンドロメダやD級戦艦に装備された収束圧縮型衝撃波砲は、一話あるいは五話などの描写から、2199のヤマトの主砲より圧倒的に速射性能が高いことは明白です。これはビームジェネレーターの強化(艦内、砲塔に装備されたものか?)と砲身途中に設けられた陽電子収束機によって達成されたものと公式に設定されており(出典:第二章パンフレット)、同時に威力も強化されたとされます。
 また、アンドロメダやD級戦艦の主砲塔が、ヤマトより小口径の砲を搭載したとはいえ非常にコンパクトになっていることも、この公式設定の裏付けとしては十分でしょう。
 2202において、ヤマトの改装開始はアンドロメダなどの新型艦の計画と同時と考えられる(ヤマトの改装自体も波動砲艦隊整備の一環であるため)ので、新型砲の技術がヤマトの陽電子衝撃砲にフィードバックされたとしても不思議はありません。当然、イスカンダルへの航海における戦闘での損耗、新システム装備のため砲身、機材の交換あるいは改造も必要でしょうから、私としては2199と2202のヤマトの主砲は見た目はともかく、内部は「制式名称が変更される程度には」新しいものになっていると想定しています。第九話で最初に見せた速射性能は、その換装あるいは改造の結果だと結論付けておきます。
 なお、威力に関しては第九話および第十四話を見る限り、2199に比して一定の強化が行われたと推測できますが、決定的な証拠を本編から見出すことはできませんでした。アンドロメダの40.6cm砲がヤマトの主砲威力を上回る、という設定があるので、この辺りは筆者の私見ですが「D級戦艦の30.5cm砲以上、アンドロメダの主砲以下」程度の威力ではないかと想像する次第です。

・第一話で発射した「三式弾と違う実弾」は何なのか?

 単に筆者が公式資料の類を持ち合わせていないから知らないだけ、という可能性が大いにありますが、第一話でカラクルム級に発射した砲弾が何であるかは、その後の使用例がないこともあって本編からは判断することができません。「波動カートリッジ弾(相当の砲弾)の試作品」という噂を聞いたことがあったような気もしますが、確証がありませんので一応書いておくに留めます。公式設定などご存じの方、差しさわりがなければぜひご教授頂ければ幸いです。
 本編から判別しようがない以上、二次創作的に考えるしかありません。第一話の描写から筆者が気づいたことと想像したことをまとめると、

 ・カラクルム級の強固な正面装甲を貫通したことから、徹甲弾であると思われる
 ・威力の大きさから、波動カートリッジ弾の試作砲弾とされても説得力はある
 ・陽電子エネルギーの青い粒子に覆われているが、これは旧作Ⅲ、完結編の波動カートリッジ弾の描写と一致する
 ・その後使用されなかったのは、まだ技術的な問題があったからか、純粋に砲弾の生産数が不足していてヤマトが発射した3発しかなかったかのどちらかではないか
 ・砲身尾部に搭載されたブースター?は射程延伸用か、軌道修正用か、あるいはその両方ではないか(軌道修正用と想像したのは旧作完結編において、ヤマトが波動カートリッジ弾の曲射を行っていることから)

 この推論を二次創作的にも結論を出すには、この後に控えている「2205」で波動カートリッジ弾が登場するかしないか、するとしてどんな形でお目見えするかにかかっていると思います。今、筆者として言えそうなのは「恐らく新型徹甲弾の射撃によってカラクルム級を撃破したのだろう」程度です。すぐに結論を出さないと困ることでもありませんので、新作を待つことにしたく思います。

 以上、つらつらまとめましたが、ショックカノンが大好きな筆者としては「2202」で出番が少なかったことを悲しく思っていたので、改めてこのような考察をしてみた次第です。「何を誰でも想像しそうなことを…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、筆者の想像力で現在言えることはこの程度ですので、ご了承いただければありがたく思います。

 「しゅんらん」という戦艦はヤマト世界においてはPS2ゲーム版オリジナルの艦艇ですが、暗黒星団帝国戦の時期やその後を扱った動画や創作にはたいてい登場するように見受けられます。筆者も少々武装が過剰なような気はしますが、デザインは好みであるアンドロメダを引き継いでおりその性能の高さから「地球防衛軍の新たな象徴」としての役割を十分に果たせると考えています。

 しかし、実際に「しゅんらん」という艦が、筆者の創作内で設定された軍備の中で成立するかはまた別の問題です。軍備はそれ以前からの連続性と、同時期の他のそれとの関連性、そして現在と未来における必要性を考えることが大切と思って自分は設定を作っていますので、時間断層設定を用いなかった(仮に用いたとしても、暗黒星団帝国戦の前に既になくなっている)当方の創作では、果たして存在しうるか不透明です。実際、アンドロメダ級の同型艦および空母型すら、登場させるかどうか現段階で筆者は決めかねています(ただ恐らく、現在進展が止まっている「とある~2202」で登場する可能性はかなり低いと思います)。

 そこで今回は、自分の創作内における「しゅんらん」の必要性を、いろいろな可能性から考えてみようと思います。少なくとも好きな部類の艦ではありますので登場させて見せ場は作りたいものですが、無理にこの艦を出して自分なりのリアリティを損なっても……という気がしますので、とりあえず簡単に考察してみることにします。


建造計画はいつ頃に?

 ある意味、これが最大の謎です。登場する唯一の公式媒体であるゲーム版ですら説明がない以上、自分で考えて設定するしかありません。
 とはいえ、リメイク版ではガトランティス戦役終結から(題名から恐らく、旧作の「新たなる~」のリメイクとなるはずの)2205年まで2年の猶予があります。後述しますがアンドロメダとしゅんらんを比較して筆者が思うに「これはベースはともかく、同型艦とは言い難い」という意見がありますので「ガトランティス戦役中にアンドロメダ級の増勢計画があったが、戦役によって中断したため終戦後に改めて旗艦型戦艦の計画をスタートさせた」というあたりが無難でしょうか。それならアンドロメダ級のために準備された資材の転用(といっても割とたかが知れてそうです)や、アンドロメダをベースにしたと思われるデザインも説得力を持つと考えられます。


なぜ建造する必要があったのか?

 はっきり言ってしまうと、旧作2をベースにしている筆者の創作においては、土星会戦その他の連合艦隊の被害を考えると、アンドロメダよりさらに大型の旗艦型戦艦が必要だとは思えません。昔、筆者が作ったD級戦艦のバリエーションとして「旗艦型」というものを設定したのですが、この時期に残っていた地球防衛軍の艦隊の規模を想像してみた上で、この旗艦型D級戦艦やアンドロメダよりさらに大型の旗艦型戦艦が必要だという必然性は、今のところ筆者は思いつかずにいます。
 ただ、もしアンドロメダ以上の指揮能力を有する戦艦が必要だとしたら、それは無人艦隊を指揮統制するための大規模なコンピューターを搭載していると仮定すれば、あるいは成立するかもしれません。この時期のAI艦隊が未熟で精密な統制が必要だが、アンドロメダに搭載された機器でも賄いきれない。ならさらに大型の電子機器を搭載した超大型戦艦を建造し、有人、無人問わず多数の艦艇を一括統制できる指揮戦艦が必要になった、ということなら考えられなくもありません。それでも、もっと手ごろな戦艦を旗艦にして指揮系統を分散させたほうがリスクやコストから見ると手っ取り早いのでは?という疑問は禁じ得ないのですが……。
 他には、筆者の書いたアンドロメダ建造の経緯にもあった「政治に求められた戦艦」だった可能性もあります。アンドロメダが沈んでしまったので、それに代わる超戦艦をさらに大々的な規模で建造して市民へのアピールに使う、というのも一案ではあります。まあ、これもコスト無視もいいところな手段ですが、本編でも(筆者の私見ですが)この頃から軍備が歪になっていくように見える地球防衛軍、あるいはその上の連邦政府にはふさわしい計画である、という見方もできるのではと言う気はします。夢も希望もあったものではありませんが……。


アンドロメダとの相違

 一見すると共通するところが多そうなアンドロメダとしゅんらんですが、筆者としては同型艦はおろか、略同型艦として見るのも無理があるのでは?という気がします。船体ラインなどは引き継いでいても、武装その他があまりに違いすぎるのです。
 もし「しゅんらん」の主砲が三連装であれば「アンドロメダの未成艦から流用した」で簡単なのですが、あいにく大半が四連装砲塔です。いくら科学の進歩を考慮しても、アンドロメダと恐らく同じであろう51cm級の収束圧縮型衝撃砲(しかも実弾発射も前提になっている)を簡単に製造できるとは思えません。海軍趣味をお持ちの方ならわかっていただけると思うのですが、戦艦の設計において主砲とその砲塔は艦のほぼすべてのデザインを決めるほど重要な要素なのです。その主砲が違うというだけで、アンドロメダとしゅんらんの内部構造には相当な相違があると考えねばなりません。もちろん、先に述べた新型機器を、それこそハリネズミのように配置した武装の間隙を縫って搭載するというならなおさらです。

 つまり「しゅんらん」はアンドロメダをベースにこそしているが、その実情は「ほぼ新規設計の新型戦艦である」と筆者は思う次第です。この前提に立つと設計を一からやり直しということになるため、ガトランティス戦役終結直後から計画がスタートした場合、2205年に間に合うかは恐らくギリギリのタイムスケジュールであろうと想像します。


私家版「2205」以降への登場の余地は?

 色々書き連ねましたが、まだリメイク版新たなる旅立ちである「2205」の完成品を見ていない以上、何とも言えない部分が多いのは確かです。とりあえずまとめてみると、

・アンドロメダとは似て非なる艦なため、新規設計となる。かつ建造中止となったアンドロメダ級からはさほど機器を転用できない、名実ともに新造艦であろう
・ただし、時間断層がなくとも2年の猶予があれば建造することは不可能ではないだろう
・建造の必然性については、ガトランティス戦役終結後から2205年まで、他の地球防衛軍の軍備がどうなっているか考慮する必要がある。これは新作「2205」を待つ。また、旧作およびゲーム版も大いに参考とする

 このようなところでしょうか。最後にあまり先のことを述べるのも恐縮ですが、一応「今の考え」として一言書き添えておきます。

・なるべく登場させる努力はする

 人気のある艦ですし、何とかしたいところですね(笑)


・付記「アンドロメダの同型艦はいつ建造するか?」

 この文章を書き終わってから考えたのですが、当初、旧作2をベースにしている自創作ではアンドロメダの同型艦を出す予定がなかったのですが、しゅんらんを建造するとなると少し様相が変わってくると思います。
 もちろん、ガトランティス戦役時の戦時計画で建造に時間のかかる(しかも時間断層がない拙作で)アンドロメダ級の量産はないと考えますが、戦役が終わって2年の時間的猶予があり、同時に「しゅんらん」の計画が持ち上がったとすれば話が変わってきます。自分が考えたのは「しゅんらんと戦隊を組むためにアンドロメダ級を数隻建造するのではないか?」ということです。

 さすがに「しゅんらん」の同型艦を複数建造するとなると、その予算や手間は膨大でいささか現実味に欠けるような気がします。しかし、アンドロメダの同型艦あるいは空母型であれば、資材の転用がかのうだったり、手間暇や建造規模の(あくまで「しゅんらん」に比してですが)小ささから実現性はあると思われます。「アンドロメダ」が単艦で戦隊を構成することができなかったというのは恐らくガトランティス戦役で問題になったと思われますから、新しい総旗艦である「しゅんらん」と共に戦隊を構成するアンドロメダ級戦艦は作ってもよいと思います。

 まだ先の創作になるので何とも言えない部分ですが、例えばゲーム版のネメシスがそのポジションかな…とか、空母型もあるといいよね、とか考えると、通常型1隻と空母型1隻は最低建造して「しゅんらん」のバックアップとするのが現実的なような気がしています。これも前向きに考えていきたいところですね。

 旧作では2201年だった「さらば」「2」が2202年末~2203年になったので、当然それくらいの尺度で旧作ではややタイト気味だった後期作品の年表を設定し直す必要が出てきます。ということで、色々な方と雑談などしながら簡単に作ってみたのでご覧いただければと思います


2191年 ガミラス戦役開始

2193年 第一次、第二次火星沖会戦

2199年 メ号作戦 ヤマト、イスカンダルへ発進(帰還は12月8日)

2200年 地球・ガミラス平和条約締結
    同時に、地球とガミラスは辺境星域でガトランティス軍との戦闘を共同で行うようになる

2201年 (本編としては何もないが、ガトランティスとの小規模な交戦状態は継続中の見込み)

2202年 アンドロメダ完成 年末にヤマト、テレザートに向けて発進

2203年 ガトランティス戦役開始 年内にズォーダー大帝が戦死するも残存軍が太陽系に残留

2204年 ガトランティス残存軍との戦闘中、ガミラス・イスカンダル危機勃発(「新たなる旅立ち」とゲーム版「イスカンダルへの追憶」を一部改変する?)

2205年 (年初頭の予定)暗黒星団帝国、地球へ襲来(永遠に ガミラス・イスカンダル危機終結から程なく暗黒星団帝国は攻めてくると予想)

2206年 (地球復興の度合いから年半ば以降?)太陽の核融合異常増進発生(Ⅲ)

2207年 太陽の核融合異常増進停止 年末くらいに銀河系大災害発生 

2208年 ディンギル戦役勃発 ヤマト自沈(完結編)
    地球&民主ガミラス&ガルマン帝国の三国同盟が正式に締結(筆者創作の予定。あるとしたら仲介者は地球ということになりそう。あと、これも予定ですがボラー連邦と決着をつける戦争をするならこれが契機かも)


 ガミラス・イスカンダル危機でガミラス本星がどうなるか、というのが2202完結でデスラーがどうなるか確定するまでは未定なので、最後の三国同盟が成立するかは正直不明です。民主ガミラスの本星が崩壊してその市民をデスラー率いるガルマン帝国が引き取る(統治は民主ではなくても旧ガミラスよりは穏健だろうと)という可能性も考慮の余地があります

 一応、このように作った上で艦艇史や外伝小説などの創作を行っている&今後も行っていく予定ですが「ここはこうではないか?」と何かご意見ありましたらコメント欄への書き込みないしツイッターにてよろしくお願いします

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